5/7 RICO & COOL WISE MEN @ EGGMAN

よほどのライブでない限り、なかなか出ることができないのでEGGMANも初めて行きました。えっ、こんなに狭いの!名前は聞いたことあって、勝手に大ホールと決め付けていたんで、、、
でも、RICOはこの規模のライブというか、GIGをヨーロッパなんかで、しょっちゅうやっていて(いったことありませんが) 客との距離感、一体感はこの規模じゃないと得られない。
この人数以上だと、全員をハッピーにさせられないという感じが、GIGが進むにつれてひしひしと感じるようになりました。

だいぶ遅めに入ったけれど、ミュールのあたりから、するりするりと最前列にいけたので、RICOの一挙手一投足をまじまじと見てしまいました。
ジャマイカの黄色いサッカーユニフォームに、だぶっとしたジーンズ、後ろのポケットにヨボヨボのガーゼかなんかが垂れていて、汗のためかと思っていたら、
後半、ウッドベースにソロを取らせているときに、そのガーゼでトロンボーンを大事そうにやさしく拭いていたのには、なんともいえない気持ちになりました。

  • RICOが愛されるのは、こういう姿勢というか生き方からなんだと思います。小津安二郎の映画の笠地衆に近いのかもしれない。

「COFUCIUS」から始まり、徐々にエンジンもかかってきて (本当に始まりのころは大丈夫かといつも思わせるが、だんだん力強くなってくる)、
「WONDERFUL WORLD」では、本当に暖かいものをもらったし、
「TAKE 5」は相変わらず、鳥肌がたった。たぶん、泣いちゃう人もいたんじゃないかな。
今のところの最新のアルバム「GET UP YOUR FEET」からは「RUNAWAY」を歌つきでやってくれた。
RICOのトロンボーンは歌っているようだ、といわれることがあるが、たぶん彼は歌を歌いながら曲作りをしているんだと思う。
ファーストアルバム「BLOW YOUR HORN」から「QUANDO QUANDO」をそのままスキンズ風にやってくれたが、個人的には、あのころのSKINHEAD REGGAEあるいはEARLY REGGAEは食傷気味であるので、もっとルーツにやってみてほしかった。
全部は思い出せないが、ほかには
「JUNGLE MUSIC」
「ROCKFORT ROCK」
「WATERMELON MAN」
「I HAVE A RIGHT」
「I CAUGHT YOU」
「ONE O'CLOCK BOOGIE」
「MAN FROM WAREIKA」などなど、、、
とにかく、最後の「AFRICA」でも、各メンバーに気を配りながら、ソロを強要し(笑)(特にベースマン!)、また自身も納得いくまでソロをやめようとしない姿勢に、音楽以上に感動させられた。

  • RICOの演奏は、粗野、ラフ&タフであり、天才ドン・ドラモンドのように、滑らかでうまくはない。これは、昔からそうで、DON DRUMMONDとクレジットされているが、どう聴いても、「これRICOじゃない?」とすぐにわかる。たとえば、「LETS GEORGE DO IT」なんかがそうである。だけど、その音で「あー、これRICOだ!」とわからせるというのは、すごいことだと思う。UAの「PRIVATE SURFER」がカーステで聞こえてきたとき、日本のアーティストのバックで、なんて疑問も感じずにそう思った。
  • それにしてもCOOL WISE MENの面々は、バンマスの音を殺さぬようかなり緊張していましたね。

まあ、話は尽きないが、ミュールのフロントマンが思わず言った「最後の公演です。。」という言葉が本当にならないように、絶対にまた聴きたい。

:W250


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