ワレイカ日和

jamaicalove2004-06-23

  • MAN FROM WAREIKA
  • WARRIKA DUB

リコの名作とそのダブが日本のみでCDとして発売された。
ちょうど去年の6月にISLAND REGGAE CLASSICというタイトルで未CD化だったRICOのレアな4曲を含むCDが発売されていて、その時期と前後してJOURNAL STANDARDとSIFURYなんかから、WAREIKA Tシャツが発売され、なんとなくワレイカという雰囲気が漂っていたけれど、まさかWARRIKA DUBがCDになるとは思っても見なかった。
ISLAND REGGAE CLASSICの続編が出るだろうと思っていたら、こんな形でリコの名作が復活するとは驚きである。

  • 1995年にISLANDから「ROOTS TO THE BONE」というタイトルでワレイカから1曲抜いて、未発表曲および限定12インチからの楽曲を合せたCDが出されたことがあったが、その時は1曲目「CHILDREN OF SANCHEZ」と2曲目「MIDNIGHT IN ETHIOPIA」のすごさに完全にやられて感動したのを覚えている。
  • このCDはISLANDとの契約が人生最大の不愉快な出来事だったというリコに対しての謝罪の意味があったのか、それともそのころのRICOブーム(リコ関連の音源のリリースラッシュだった)に便乗して儲けようという腹積もりなのかは分からないが、とりあえずファンにはうれしいリリースであった。

今回のリリースはMAN FROM WAREIKA+9といって、ROOTS TO THE BONEのワレイカを完全にして、ISLAND REGGAE CLASSICで初めてCD化された「YOU REALLY GOT ME」を加えたものである。だけどこういうリンスインシャンプー的なのはあまり好きではない。ワレイカはそれだけで十分なのである。それよりリリース番号まで決まっていながら発売されなかった「MIDNIGHT IN ETHIOPIA」を正式リリースして欲しかった。

  • でも「MIDNIGHT IN ETHIOPIA」って実は今回のおまけの9曲のことだったりして.....
  • そういえば、ワレイカの曲は全部リコ作曲となっているけど、2002年のフジロックでリコが突然歌いだした「LUMUMBA」という曲は、実はBUNNY&SKITTERが歌ったナイヤビンギ「LUMUMBO」がオリジナル。興味ある人は「STUDIO ONE ROOTS」(SOUL JAZZ)を買ってね。

WARRIKA DUBは誰がダブ処理したのかというなぞが残っている。リコはあるインタビューで「たぶんディック・コテル、もしくはプロデューサー」といっている。エンジニアにはエロル・トンプソンの名前もあるが、ダブにされたのはイギリスで、残るエンジニアであるディック・カセルとカール・ピターソン(兼プロデュース)が作ったというのが自然な推測だろう。
初めてこのダブを聴く人のなかには、「どうってことないダブじゃん」と思う人が多いと思う。でもはまる人は絶対はまる。

  • でもY氏はオリジナルジャケットを拡大するのが好きみたい。あのマジックで手書きされたレーベルを期待してたんだけど.......
  • CD屋さんは、なかなかシビアな感覚をもっている。今回のリリースは「1枚ずつしか入荷してません」だって。

FROM JAMAICA WITH LOVE